2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

窃盗罪

● 意義 他人の財物を窃取する罪(刑法235条)。 ▲ 構成要件 △他人の(占有する)財物 =他人の事実上の支配が及ぶ財物 △占有の意思 ?失念していれば占有は観念できないのか では,すべての占有において,占有の意思が観念できるのだろうか。財布を持ってい…

財産犯(総説)

● 意義 個人の財産を保護法益とする犯罪(刑法2章36節〜40節)。 ■ 客体 財産犯の客体は,「財物」と「財産上の利益」からなる。 □財物 ?財物とは何を言うか 「財」のある「物」,すなわち物として管理可能性のある物をいう。 主観的に財産的価値があればよ…

不動産賃貸借における貸主・借主・転借人の微妙な関係

土地・建物の賃貸借は,他の賃貸借と比べて高額であり,賃貸人にとっても,賃借人にとっても,大きな取引である。特に,賃借人にとっては,金の問題だけでなく,生活の問題がかかっている。家を借りるという契約をすることは,人生の中でも特に大きな法律行…

オイシックス食材感想日記

本日はひょんなことから将来債権が成就したため, (純粋な予想→http://d.hatena.ne.jp/tgls33/20050529/1117348195) 料理日記を書く。 届いた食材は以下。 ①有機栽培小松菜 ②有機栽培水菜 ③ミニトマト ④たまご ⑤館ヶ森高原豚 モモスライス ⑥バナナ ⑦グレー…

親権

● 意義 子に対する親の権利(民法4編4章=818条〜837条)。 が,子どもの権利が自覚されるとともに,親義務と表現すべきであるとする見解もある。 親権に服するもの=未成年者(818条1項) 身上監護権と,財産管理権からなる。 ■ 親権者 ◎原則 父母がどちら…

特定商取引法

●意義 特定商取引に関して適用のある法律。 ○特定商取引(1条) ・訪問販売 ・通信販売 ・電話勧誘販売 ・連鎖取引販売 ・特定継続的役務提供 ・業務提供誘引販売取引 ¬⊃ネガティブオプション but 規制はある(59条) 訪問販売 ●意義(2条1項) 営業所以外の…

消費者契約法

●意義 消費者契約に適用される一般法(11条)。 労働契約には適用されない(12条)。 ○消費者契約 消費者と事業者との間で締結される契約(2条3項) ○消費者 個人(2条1項) ・努力(3条2項) ○事業者 事業として・事業のために契約の主体となる当事者(2条2…

相続の承認・放棄

序 相続人が相続するかしないかを選択すること(民法5編4章)。 単純承認,限定承認,相続放棄がある。 単純承認(2節1款) ●意義 相続人が被相続人の権利義務を無条件・無制限に承継すること(920条) ・法定単純承認(921条) 限定承認(2節2款) ●意義 相…

共犯の諸問題

共犯と身分 ○身分 ★最判昭和27・9・19 身分は、男女の性別、内外国人の別、親族の関係、公務員たるの資格のような関係のみに限らず、総て一定の犯罪行為に関する犯人の人的関係である特殊の地位又は状態を指称する・・・ ⊃営利の目的? ・構成的身分→真正身…

消費者信用

●意義 物品・サービスの購入者たる消費者に与えられる信用。 販売信用(クレジット(割賦販売法))と,消費者金融(ローン,サラ金)がある。 消費者信用の用いられる取引を消費者信用取引という。 割賦販売 ●意義(2条) 2か月以上3回以上に渡って商品代金…

「振込用紙と受取証書の兼用(消極)」最判平16・2・20

事実 本判決では貸金業規正法43条1項の解釈が問題となった。 Y(被上告人)は貸金業規正法3条の登録業者で,A株式会社はYからX(上告人=A株式会社の代表取締役)を連帯保証人として計400万円を月7パーセントの利息で借り受けた。本件貸付の仕組みは,貸付日…

消費者金融

●意義 消費生活に必要な金銭を,消費者の貸し付ける取引(利息制限法,出資法,貸金業規正法)。 利息の制限 契約自由の原則にかんがみれば,利息を制限する必要もないように思える。が,金を貸す側と借りる側には,立場の強弱に差があるため,そうもいって…

養子

● 意義 養子縁組手続きにより,養親との間で嫡出子の身分を取得した者(民法4編3章2節=792条〜817条の11)。 普通養子と特別養子がある。 事実上の養子というのもある。 ♪趣旨 ♪親のいない子に養育者を(子のための養子法) ▲ 要件(1款) △成年(792条) ⊃…

遺産分割

● 意義 共同相続の場合に,共有に属している遺産(898条)を分割して,単独所有にすること(民法5編3章3節=906〜914条)。 基準=906条 (遺産の分割の基準) 第九百六条 遺産の分割は、遺産に属する物又は権利の種類及び性質、各相続人の年齢、職業、心身…

譲渡担保

● 意義 債権の担保として,物の所有権を移転する契約。 慣習によって公認された非典型担保物権。 ♪趣旨 ♪効力の強化・手続の簡易化 競売手続による必要がない ♪担保物の拡充 登記が不要 抵当権の弱点を克服 →集合動産,ソフトウェア・・・ 占有移転が不要 質…

実子

● 意義 親との間に生理的な血のつながりが,法律上認められる子(民法4編3章1節=772〜791条)。 ⇔養子 ○嫡出子 :婚姻関係のある男女に生まれた子。 ↑↓ ○非嫡出子 :婚姻関係のない男女に生まれた子。 嫡出でない子。婚外子。 ■ 嫡出子 推定を受ける嫡出子 …

未遂

●意義 犯罪の実行に着手し,これを遂げなかった場合(刑法1編8章)。 ○狭義の未遂犯 =障害未遂 ○中止犯 =中止未遂 ▲要件 △実行の着手 △構成要件的結果の不発生 中止犯 ・▲要件 △実行の着手 △自己の意思により=任意に △犯罪を中止した △結果の不発生 ・予…