2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

構成要件的過失

●意義 故意がないが,注意義務違反があること。 ○注意義務 =客観的注意義務 客観的=一般的 ○業務上過失 ○重大な過失 具体例 ★「自動車事故」最決平5・10・12百選53 <事実> 被告人は自動車の運転中,交差点のちょっと前で,後部座席の妻を下ろそうとした…

株主総会

●意義 株主によって構成される,株式会社の意思決定機関(商法4章3節1款,会社法4章1節)。 取締役会のように,常置機関ではない。 最高機関であるが,万能機関ではない(230条の10参照)。 ○定時総会(234条) :決算期ごとに開催される株主総会 ○臨時総会…

将来債権譲渡

?問題点 ?●将来債権譲渡とは ?将来債権譲渡の法的構成 ?▲有効要件 ?▲対抗要件 ?●集合債権譲渡担保 ●将来債権譲渡とは :将来発生する予定の債権の譲渡契約 将来:?=これから来ようとする時。未来。(広辞苑第5版) ・・・将来とは「不確実」である ∴…

行政訴訟

● 意義 行政行為によって侵害された利益回復等のため,裁判所に申し立てる訴訟(行政事件訴訟法)。 種類 ○抗告訴訟(3条1項) :行政庁の公権力の行使に関する不服の訴訟 ・処分の取消訴訟(3条2項) :行政庁の処分その他公権力の行使に当たる行為の取消を…

錯誤

○事実の錯誤 :行為者の認識した犯罪事実と,発生した犯罪事実に食い違いがある場合。 故意が阻却される。 ○法律の錯誤 :許されると思った事実が,実は許されない犯罪事実である場合。 故意は阻却されない(刑法38条3項)。 判例は,不要とする。 ★「警察に…

原因において自由な行為

●意義 自らが自由な原因行為によって,心神喪失等の状態で結果行為を惹起すること。 行為・責任同時存在原則に対応する実行行為認定の理論構成が課題。 ?実行行為はいつなのか 原因行為をなした時点である。原因行為をなした時点には,責任能力があるのだか…

構成要件的故意

●意義 構成要件の主観的要素。 認識的要素と意思的要素からなる。 @客観的構成要件要素 @規範的構成要件要素 一般人基準の意味認識 ○確定的故意 ○不確定的故意 ・概括的故意 ・択一的故意 ・未必の故意 ・条件付故意 ○ウェーバーの概括的故意 :全過程に対…

債権譲渡

● 意義 債権の同一性を保持しながら,債権を移転することを目的とする契約(民法3編1章4節=466〜473条)。 ○指名債権 :債権者の特定している債権 ♪趣旨 ♪債権流動化 →回収・・・早く現金がほしいなあ →取立・・・怖い人にお願いしよう →弁済・・・債権で弁…

不当利得

●意義 法律上正当な原因がないにもかかわらず,他人の財産・労務から利得を受け,これによってその他人に損害を及ぼした場合の利得(民法3編4章)。 ♪趣旨 ♪形式的正常性と実質的異常性の矛盾調整 正義&公平 ▲要件 △①他人の財産・労務による受益 ⊃積極的利…

事務管理

●意義 他人のために,義務がないのにその事務を管理すること(民法3編3章)。 =準法律行為≠法律行為 ∵事務管理者の意思に,法律上の効果が対応していない =効果は単に結果として与えられるにすぎない ♪趣旨 ♪相互扶助社会の構築 ▲要件 △①他人の事務を管理…

相続の効力

相続財産の包括承継 ◎原則 相続人は,被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する(896条本文) ×例外 ただし,一身に専属したものはこの限りでない(896条但書) ・一身専属権 ex.民法111条・552条・653条 ×例外?→生命侵害に対する被相続人の慰謝料請…

緊急避難

●意義 現在の危難を避けるため,やむを得ずにする行為で,生じた害が避けようとした害の程度を超えなかったもの(刑法37条)。 社会的相当性が,根拠となる。 ▲要件 △現在の危難 ⊃他人の危難 ・狭義の誤想避難 △を避けるため =意思 △やむをえずにした行為 …

共同不法行為

●意義 共同して不法行為が行われ,損害発生者が不明な場合に,共同行為者らに損害全額の賠償を連帯して負わせる仕組み(民法719条)。 幇助・教唆(2項) ○狭義の共同不法行為 :共同者全員がいずれも損害の発生に関与している場合(719条1項前) ○加害者不…

自動車運行供用者責任

●意義 自動車事故の際,運行供用者が負う責任(自動車損害賠償保障法)。 =立証責任の転換(3条)←過失責任主義を採る民法の特則 ↑人身事故のみ(物損事故は民法による) 強制保険(5条) →損害賠償の実効性確保 ♪趣旨 1 ♪危険責任 危ないことやってるじゃ…