構成要件的過失
- ●意義
故意がないが,注意義務違反があること。
○注意義務
=客観的注意義務
客観的=一般的
○業務上過失
○重大な過失
- 具体例
★「自動車事故」最決平5・10・12百選53
<事実>
被告人は自動車の運転中,交差点のちょっと前で,後部座席の妻を下ろそうとした。その際,「ドアをバン!と開けるなよ」と注意したが,妻がドアを開けるとバン!とバイクが衝突。バイクの運転手は傷害を負った。
<判断>
このような状況で停車した場合,ミラーを見るなりして安全確認をすべきであった。「ドアをバン!と開けるな」といったというだけでは,注意義務を尽くしたとはいえない。
- 信頼の原則
:被害者・第三者の適切な行動を信頼した場合には,過失責任を負わなくてよし